白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第14章 ★新たな仲間とストバスでの再会★
荒木『その時杏子がな、』
『ホントですか?ふふっ....♪』
練習試合後、私と荒木さんは体育館のベンチで両親のことについて話してもらっていた。にしてもお母様は本当に今の私とおんなじね
知り合って自分を心から大切にしてくれる男達を全員平等に愛し、その人達を支え続けた
でも唯一違うのは最終的にお母様はお父様一人を選んで私を産んだ
私も、いつか誰か一人を愛することになるのだろうか
荒木『煉はいつも杏子の事を考えていてな、よく当時の監督に説教を食らっていたな』
楽しそうに語る荒木さんは二人を年下ながらも尊敬していたらしい
『いっぱいお話聞けて楽しかったです。ありがとうございました』
荒木『こちらこそ、つい長く話してしまったな』
紫原『白ちん、終わった?』
のしっと後ろから抱きつかれる。可愛いんだけどさすがに重い
『敦、離れてちょうだい。重いわ』
え~、と言いながらも渋々離れてもらい、私は荒木さんに一礼し、敦のチームメイトにも挨拶を済ませると、送ると言い出した敦と辰也を連れて体育館を出た
『とっても楽しかったわ』
紫原『白ちんマジで楽しそうだったし』
氷室『目がキラキラしていたからね』
『だって、ずっと知りたいと思ってた両親のこと聞けたんだもの。楽しかったに決まってるわ♪』
二人の騎士に挟まれながら手を繋ぎ、家までの道をゆっくり踏みしめて帰った