白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第14章 ★新たな仲間とストバスでの再会★
〔白崎零蘭〕
『ん~....とはいえ何にしようかしら』
コンビニに並ぶ菓子類にどれも目がいき迷ってしまう、どれも食べてみたいし
もう始まっちゃうわね。早く決めないと
ふと、悩みに悩む私の後ろに大きな影ができる
その影にそっと抱き締められ耳元で囁かれる
?『俺としてはさ~、これが良いと思うよ?』
指差す先にはポテチトップスのうすしお
菓子のチョイスとその声に覚えがある。大好きだものね
私が会いたくて仕方なかった愛しい愛しい大切な幼馴染み
驚きに動けないでいるとそれを不思議に思ったのか抱き締める力を強める
?『どうしたの~?ねぇ、白ちん』
『っ......ぅ.....』
彼がつけてくれた私のあだ名、それを呼ばれただけでもう泣いてしまった
?『泣いてんの?』
『うん....ごめんね....ごめんね....敦』
紫原『何で白ちんが謝んの?泣かせたのは....俺でしょ?』
おいで、と腕を捕まれコンビニを出る
手を掴むその手は大きくてとても暖かい
コンビニから少し出たところで再び抱き締められる。今度は正面から
ゆっくりと頭を撫でられながら私は彼の胸で泣いた
紫原『落ち着いた?』
『うん.....』
紫原『久しぶり、白ちん。会いたかったよ』
『私もよ、敦。あのね....』
紫原『ん?』
『ごめんなさい....私、あの時貴方たちに酷いこと...』
紫原『何言ってんの?俺、なにも白ちんに酷いことされてないけど?されたことといえば、い~っぱい愛をもらったことだけ』
『っ.....優しすぎだよ....私は、貴方達を』
紫原『ダメだよ白ちん。それ以上言わないで』
白ちんは悪くない、と言われると同時に唇を塞がれる
久しぶりの敦とのキスは、あのときと変わらず甘くてお菓子の匂いがした