白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第2章 ★逃避行の先の出会い★
?『レイラ、俺達寂しいぜ?』
?『俺もだ...』
俺も、と次々と言葉が溢れる
『私だってそうよ...でも私は日本に帰ってやらなきゃいけないことがあるの。犯した罪を償うために...もう逃げていられない』
真っ直ぐ真剣な表情に周りはフッと笑う
?『まっ、それがレイラの決めた道なら問題ねぇんじゃねえか?』
?『そうだな...頑張ってこいよ!』
?『あ、でもたまには連絡しろよ!』
?『向こうで変な男に絡まれんなよ?』
?『お前みたいな?』
?『はあっ!?んだよそれっ!!』
ハハハと辺りが笑いに包まれる
零蘭は何よりもこの空間が大好きなのだ、互いに笑い合えるこの空間が
『(だからこそ日本に帰って、開花する前の帝光の頃のような、あの皆と笑い合えるように....私は)皆、今日までありがと!落ち着いたら、また此処に顔出しに来るから!』
満面の笑みに周りが吐血&鼻血になったのは言うまでもない
その後も零蘭と最後のバスケということで集まった今までに関わったチームとバスケを堪能し、日が暮れるまで遊び尽くした
国際空港にて
氷室『本当に皆を呼ばなくて良かったのかい?』
『いいの!...それともなぁに?二人きりじゃ嫌だった?』
妖艶な笑みでズイッと氷室に顔を寄せる
氷室『っ///いや、俺も送るならちゃんと二人きりが良かったよ』
『フフッ♪安心しなさい、彼等はきっと分かってる...だって、此処にくるときに皆辰也に向かってニヤニヤしながら(゜∇^d)!!してたしね♪』
氷室『そうか...(後で殴っとくか...)』
?『ロサンゼルス、日本行きのお客様...二番ゲートよりご搭乗下さいませ...』
アナウンスが流れ、飛行機に乗る時間が来てしまった
『っ...辰也っ!!』
零蘭は半泣きで氷室に抱きつく
それを分かっていたようにしっかりと抱きしめる
『離れたくないけど、私行くね?』
氷室『あぁ、俺も離したくないけど、直ぐに俺も行くから、また会おう』
愛しているよ....
互いに別れのキスをして、零蘭は搭乗口へ去っていった