白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第14章 ★新たな仲間とストバスでの再会★
ある日の朝練
『こんにちは~って誰もいないか.....っているし』
立花『みなさん早いですね』
普段は一番に来る零蘭なのだが、今日は何故だか全員すでに集合していた
言うには全員でインターハイを見に行った後体の疼きが止められなかったらしく、零蘭が来る前に5対5でゲームしてたらしい
『(気持ちは分からなくないけど…)』
彼らの行動にクスクスと笑っているとふと黒子の手に抱えられたものに目が行った
『あら、テツヤ。どうしたのその可愛らしい犬は』
?『ワンッ!!』
犬は元気よく鳴くと黒子の腕を離れ零蘭に飛び込む
それを優しく受け止め撫でくり回す
『なにこれ、とっても可愛いじゃない♪』
立花『しかも、なんか目とか黒子君にそっくりですね』
『あらほんと、テツヤが二人いるみたい♪』
どうやら黒子が通学路の公園で拾ったみたいらしい。目が似ているからという理由で、小金井が"テツヤ2号"と名付けてしまった
『で、この子どうするの?』
日向『さっきまで飼う方向だったけど、火神も怖がってるし止めるか?』
『『『さんせーい』』』
『え?捨てちゃうんですか?(ウルウル)』
日向『うっ....でもよ、あの火神があれじゃあな』
日向が目を向ける先には、零蘭達からはるか離れたところに蹲って震えていた
『(あら?もしかして大我…犬、苦手なの?)』
その後やってきたリコも2号にメロメロで、結局飼う方向へと話は進んで行ったのだった
しかし火神はなかなか首を縦には振らない
幼いころにアメリカで大きな犬に噛まれてから、犬がトラウマになってしまったらしい
『(犬を苦手視する人ってその手のトラウマが多いのよね…)』
結局黒子と零蘭が今日一日かけて火神を説得し、2号を飼う許可をもらうことになった
ロードワークに2号を一緒に連れて行ったり、腕立て中の火神の上に乗せたり、お昼を一緒に食べたり、ドリンクを渡したり…
そんなこんなでやっと少しだけ慣れてくれた火神だった