白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第13章 ★黄色と青の対決★
意外とこういうのには弱いのよね
あまりからかうと後が酷いからこれぐらいで体を離す
黄瀬『今から試合なんだっていうのに///』
『ごめんごめん、可愛くてつい、ね?』
クスクス笑っていると正面から抱き締められる
黄瀬『小悪魔...』
『誉め言葉♪』
黄瀬『はぁ~、もう零蘭っち、これ以上俺を惚れさせないで///』
『やぁだ。もっと溺れてよ、私だけしか見ていられないほどに』
甘く囁く、
黄瀬『ずるいっす....』
抱き締める力を強める涼太に、私はその大きな背に腕を回した
『それで?私を呼んだのは何故?』
黄瀬『俺、今度こそ青峰っちに勝ちたいんすよ』
『うん、そうだね』
黄瀬『ずっと憧れてきた青峰っちに勝ちたい、越えたい』
『うん』
黄瀬『でも正直、不安なんすよ』
『....誰だってそうよ。今まで勝ったことのない相手と戦うのは、ね?それでも今までやってきたことすべてを振り絞って戦わなきゃ』
黄瀬『零蘭っち...』
『涼太はさ、誰よりも努力して、上手くなろうと必死に練習を重ねてきた。それに、今の貴方は敗北を知ってる。敗北を知れば知るほどもっと強くなれるわ』
黄瀬『俺、勝ちにいくっす』
『そう、いっておいで』
黄瀬『零蘭っち、見てて。俺、青峰っちを越えてみせるから』
『大丈夫、見てるから。暴れてきなさい』
幾分スッキリした表情の涼太に、頑張れの意味を込めて、そっとキスをした
黄瀬『零蘭っち...』
お返し、と言ってそっと私の唇を塞ぐ
何度も角度を変えて互いに食み合う
熱い、気持ちいい、甘い
『好きっ、涼太....んっ、好き、よ』
黄瀬『ん、俺も、好きっす』
決して舌を絡ませなかったけど、私達の体は熱かった
そして互いに笑った