白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第13章 ★黄色と青の対決★
次の日
合宿も最終日となり、私達は荷物をまとめて帰る、
筈だったんだけど
リコさん曰く近くで大会がやってて、それを見に行くことになった
会場へと向かっている最中
『ん?電話だ、誰だろ?』
ピッ
『はい、もしもし』
黄瀬『零蘭っち、今平気っすか?』
愛しい愛しい駄犬からだった
『大丈夫よ、どうしたの?』
黄瀬『これから試合あるんすよ、青峰っちと』
『!?本当?どこでやってるの?』
聞けば私たちが今から行くところだった
リコさん、知っていて
『良かった、私たちも今からいくところなの』
黄瀬『そうなんすか!?』
電話越しの彼の声はとても嬉しそうだった
『クスッ、頑張ってね♪まあ、相手が大輝だからどちらも応援するけど♪』
黄瀬『むぅー、やっばそうなるんすね』
『ふて腐れないの。大切な二人の試合なんだから、どちらも応援するに決まってるでしょ?』
黄瀬『わかってるっすよ。あ、それでさ、今から会えないっすか?』
『え?大丈夫なの?』
黄瀬『平気っす!』
『そう、なら着いたら連絡するわ。どこにいけばいいの?』
会場についた私はリコさんに事情を話して少しの間だけ時間をもらった
涼太に教えてもらった場所へ行くと、既に待っていた
私はその背中に飛び付いた
ガシッ!!
『涼太っ♪』
黄瀬『うわわわわっ!!!?零蘭っち!?もー、驚かさないで欲しいっす!』
『ごめんね?』
黄瀬『取り合えず離してくれないっすか?』
『えー?』
黄瀬『えー?じゃないっすよ!こっちは色々と我慢してるっていうのに///』
何故だか耳が真っ赤の涼太
だけどその理由はすぐにわかった
私は更に強くしがみつき、胸を押し付ける
黄瀬『零蘭っち///!?分かっててやってんすか!?』
『あら、興奮してるの?(妖笑)』
黄瀬『拷問っすか///』