白い小悪魔は誰のもの?~secondseason~
第12章 ★夏合宿★
高尾『可愛すぎ...』
『ありがと』
高尾『俺、この三人より一緒にいた時間は短いかもしんねぇけどさ、短いなりに頑張ってアタックしてくから』
私の首もとに顔を埋め、小さく呟く
吐息が擦れてくすぐったい
高尾『夢中に、させてあげるから、だからもっと零蘭ちゃんを教えて?』
『ん...いいよ、私ももっと和成のことが知りたい。和成の全部、私に見せて?』
彼の耳もとで囁けば、一瞬体を震わせ、そっと離される
高尾『零蘭ちゃんをメロメロにさせるはずだったのに、俺がなっちゃったみたい』
苦笑しながら私の頭を撫でる
感触がどことなく修さんに似ていてちょっとビックリした
『三人とも、ありがとう。こんな私を好きになってくれて、すごく嬉しい』
フッと笑うと三人も嬉しそうに笑ってくれた
それだけで、もう幸せ
緑間『そろそろ戻るぞ、あまり遅いと支障が出る』
高尾『じゃあお開きな♪』
火神『行くぞ零蘭』
大我の大きな手が私の手を掴み、宿舎へと走り出した
後ろから『ずるい!!待てよっ!!』とか何とか聞こえたけど二人で笑って無視した
その後部屋まで送ってくれた三人にお礼とキスをして別れた
寝ている光を起こさないようにそっと布団に潜り込む
すると突然左腕を光に絡まれる
『!!!?(゜ロ゜)』
ちょっと、いやかなりビックリして叫びそうになった(汗)
『ひ、光?起こした?』
立花『いえ、最初から起きてましたよ』
『いつから?』
立花『お姉様が出ていかれたときから』
わーお
『光、ごめんなさいね?』
立花『いいんです、お姉様が幸せなら私は』
『ありがとう、貴女がいてくれて私は幸せだわ』
優しく優しく光の頭を撫でてやると暫くして寝息が聞こえた
『可愛い子、おやすみなさい』
そっと頭にキスをして私も眠りについた