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初恋物語

第6章 初体験



ギシッとベッドが軋む
今更ながら緊張してくる
赤面の顔を見られないように腕で隠そうとするが先生の手によって止められる


「顔は隠さなくていい
すごく可愛いその顔をもっと見ていたい
怖くないか?」
『だ、大丈夫…だから…』
「そうか。まずは軽く…んっ…」
『んっ…ふぁ…』


先生からの色っぽい口付けに全身が痺れる
甘い声が何度も漏れそうになり抑えようと必死に堪える


「ホントにゆぅは可愛いな
その甘い声、もっと聞かせて?」


耳元で囁かれながら俺のパジャマは先生によって脱がされていく
と途中で先生の動きが止まった
あぁ…先生、見てしまったんだね
身体中にある傷跡を
普段は隠してるから見られることもなかったんだけどな
顔を見上げると先生の瞳から涙が溢れている
俺のために…泣いてるの?
泣かないでよ、俺は大丈夫だから
そんな想いを込めて先生の頭を撫でる


『先生、泣かないで…俺、大丈夫だから』
「うっ…辛かったな。こんなに傷がついて
痛かったよな、怖かったよな
オレ、ずっとゆぅを守るよ
例え世界が敵になってもオレが全てをかけて守るよ
愛が知らないのならオレが教えてやる
だからオレから離れないで…」


涙目になりながらも俺を抱きしめる先生に愛おしさを感じる
俺のために涙を流してくれる人は今まで一人もいなかった
先生は俺にとって光であり太陽でもある
傷だらけの俺を救ってくれたのがこの人でよかった
先生の手が頬に当たる


「ゆぅ…聞いてくれ。オレはお前が好きだ
生徒じゃなく…一人の男の子として
ずっとこの想いを隠すつもりでいた
でも気持ちが抑えきれなくて…
オレの恋人になって下さい」
『はい///』
「いい子だ。可愛くて愛おしいオレのゆぅ
誰にも渡したくないな
赤い印、つけていい?」


先生からの甘い言葉に頷くと首筋に痛みが走った
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