第4章 廃墟
救急車が病院に着くと先生を乗せた担架が運ばれ集中治療室に向かい中に入っていった
何も出来ない自分が嫌になると同時に後悔する
自分が怪我してたら先生は怪我をせずにいられた
病院に運ばれることもなかった
自分で自分を責めてるとバタバタと走る音が聞こえた
音の持ち主は流と隼人だった
「ゆぅクン、柊は?」
「柊先生はさっき集中治療室の中に入っていきました
俺が犠牲になってればこんなことには…」
「自分を責めるのはやめろ
アイツは絶対君を責めない
何があっても君を守るはずだ
とにかく無事を祈ろう」
コクンと頷き心を落ち着かせながらゆっくり目を閉じて神様に祈り続ける
先生が無事でいれますように、と…
願い終わったあと隼人が口を開いた
「ゆぅクンが救急車に乗ったあとのことなんだけど生徒会長、しばらく警察の方で一時保護になったよ」
「流先生、俺の光である先生、大丈夫かな?
このまま目が覚めないと思うと怖い
先生だけは失いたくない」
「アイツにとって君は大切な存在なんだ
危機に合わせたくない、巻き込みたくない
自分を犠牲にしてまで君を守りたかったんだな
自分の命を変えてでも」
先生の想いにその場で泣き崩れてしまった
隼人が優しく抱きしめてくれる
涙が枯れるまで俺は泣き続けた