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初恋物語

第4章 廃墟


涙目になりながら逃げようとすると一人の男性に捕まってしまった
力が強いせいで身動きができず逃げようとしても逃げれない
片方の手にはパイプのようなものを持っている
先生の目が男性を睨んでいる
男性は怯えながらもパイプを上に持ち上げた


「今すぐその子を離せ
やめろ」


怖くなって目を瞑るとガンっていうものすごい音と共に誰かに抱きしめられるような形になって倒れていく気配がする
もしかしてと思い目を開けると先生が片目をつぶり片方の手で俺の肩をもう片方の手で頭を支えている
頭から血がポタポタと落ちている
だんだん先生の目が閉じていくような気がする
慌てて流先生と隼人が駆けつけてくれた


「うっ…大丈夫か?どこか怪我してない?」
「俺は先生のおかげで大丈夫です
でも先生、血が…」
「心配するな、大丈夫だから
ぐはっ…無事で…よかっ…た…」
「先生?ヤダ、起きて」
「おい、柊!しっかりしろ」
「柊!救急車呼んだからしっかりして」
「おい、逃げるぞ」


ピーポーとサイレンが聞こえ先生は担架に乗せられた
流先生と隼人は警察に事情を話すことになり俺は先生の付き添いで救急車に乗った
先生の手を握りひたすら目が覚めるようにと祈りをこめて-------



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