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初恋物語

第3章 初恋


コンコンとノックし中に入ると愛梨が机でなにやら作業をしている
オレに気づくと明らかに動揺してるのか書類がバラバラと落ちている
拾った紙を見るとそこにはオレが好きなゆぅの書類がたくさん落ちている
嫌な予感しかない
追い詰めて突き止めるしかないな


「これはどういうことなんだ?」
「べ、べつに?なんでもないよ
柊先生には関係ないでしょ」
「…またオレの大事な人を傷つけてるのか?
こんなことしてもオレの気持ちはかわらない
大事にするって決めたんだ」
「そんなこと言って結局守れなかったんでしょ
いい加減諦めて私とヨリ戻そう
そうすればもうしないから」
「…何を企んでる」
「ふふ、私とヨリ戻せばいいだけの話よ
簡単なことでしょ?
世間が許すと思ってるの?」
「従わなかったらどうするんだよ」
「そしたら精神もココロも傷つけるわよ
もちろん、あなたが付き合ってた彼らもね
そうね、期間は一週間後でいいかしら
いい返事を待ってる」


愛梨はその言葉を残して生徒室から出た
悪魔だな、愛梨は
オレの返事なんて決まってるだろ
命がけで守りたいやつを守るんだ
はぁ、就任してすぐこんなことになるとはな
少しどんよりしながら生徒会室を出るとゆぅが壁の方に寄り添っていた
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