第3章 初恋
「ふぅ…これからが本題だな」
つい先ほど彼から告白されたオレは部屋の前に立っている
彼を守ると決めたからこそしないといけないことがたくさんある
廊下を歩いてると同期で同い年の赤城雅楽(あかぎがく)と3年の生徒が話しているのが見えた
ちなみに雅楽はオレの恋愛過去を知ってたりするからある意味怖い先生だ
「赤城先生、浮気ですか?」
「そんなわけないだろ。ちょっと相談に乗ってたんだ
進路について相談があったみたいでな
で?こんな時間にどうしたんだ?
誰か探してるのか?」
「あぁ、ちょっと用事があってな
生徒会長どこにいるか知ってるか?」
「確か生徒会室にいたような
その様子だと決心したみたいだな
次こそ守ってやれよ」
「あぁ。命をかえてでも守るよ
行ってくる」
「行ってらっしゃい
…ふぅ、あいつも大変だよな
次々と自分の恋人が傷ついていくのを見るのはつらいよな
大丈夫だといいけど」
雅楽がそんなことを言ってる間にオレは生徒会室についた
厄介な元カノが彼を傷つけないようにしないと
いざという時は助っ人を呼ぶか
そう考えながらノックした