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初恋物語

第3章 初恋


離れようとしたら強く抱きしめられた
なんで俺を抱きしめるの?
俺の気持ち気づいてないのに
涙が溢れてなかなか止められない
俺の涙を拭えるのは先生だけだよ
俺の気持ち気づいてよ
様々な想いを抱えてると顔が近づいてきた


「ゆぅクンの泣いてる顔、綺麗だな
よし、その想いをオレにぶつけてみなよ
受け止めてやるから」
「あの先生…」
「ん?」
「俺、先生が好きです
教師としてではなく一人の男性として
先生のことが好きなんです
先生のこと考えるだけで身体が熱くなったりするんです
俺の初恋なんです
先生の恋人にしてください」


抱きしめられたまま俺は精一杯の想いを告白した
恥ずかしくて顔が見れない
俯いてると額に熱い感触がした
顔を上げるとどこかつらそうででも柔らかい笑みを浮かべる先生の姿だった


「オレも君が好きだよ
初めて逢ったあの日から…ずっと気になってた
この子はオレが守らないとって
君がオレを好きになってくれるなんて思わなかったから嬉しい
でも今のオレでは君を守れない
もっと強くなって君を守れる男になったら君をオレの永遠の恋人にするよ
もっと強くなるからその日まで待ってて」


ゆっくり顔が近づいてキスされた
俺はその日まで待てるだろうか
不安で怖い、助けて、先生…
俺の気持ちを読み取ったのか先生は更に深く口付ける


「んっ…せんせ…あっ
他の生徒に見られますよ」
「可愛い。いい子で待ってろよ?
必ず戻ってくるから」


そう言って先生は俺の頭を優しく撫で部屋を出て行った
先生が言ったもっと強くなるって言葉を知らず俺は熱をあびながら勉強をした
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