第6章 バレンタイン
シャンクスside
赤髪海賊に入って一年半
甲板では宴の真っ最中
私はキッチンでコックとお菓子作りの勉強中
コック「しかし、意外だな」
何が?
アリス「何が?」
コック「いやさ、アリスちゃんがお頭を好きだなんて」
どうして? 明らかさな目で見てたよ。
アリス「どうしてそう思うの?」
コック「だっていつもベックマンと、ばかり話してるからてっきり俺はベックマンを好きなんだと」
私はベックマンのことを兄貴のような存在とかしかみてない。
ベックマン「俺もアリスのことは、妹のように思ってる」
ヤップ「オメェら実の兄と妹のようだぜ」
ベックマン「まぁ、アリスは実の妹でもいいくらいだ」
アリス「お兄ちゃん」
ベックマンはこちらを向いて言う。
ベックマン「何だよ、お頭にチョコをあげるの反対してないぜ」
どうしてそれが分かったの?
アリス「どうしてそれが分かるの?」
ベックマン「兄貴だからな」
手に取るように心が読めるのか。
アリス「ねぇヤップは私の表情で、心の中読みやすい?」
ヤップ「全然わからねぇ」
そうなんだ、ヤップには分かってベックマンにはわかるんだ。
コック「次の工程にいってもいいか?」
アリス「ごめん、次の工程教えて」
コック「次はこのシャンパンを、ボウルに入れて混ぜこむ」
シャンパンはもう既に開けてある。
飲みかけだろうか?
アリス「これ、飲みかけのやつ?」
ベックマン「それ、新しいやつだほうが」
へ? 新しいやつ?
そういえば、お兄ちゃんとヤップはここに何をしに来たんだろうか?
アリス「お兄ちゃんとヤップはここに何をしに来たの?」
ベックマン「そうだった、酒の追加とおつまみを取りに来たんだ」
ヤップ「俺はベックマンが遅いから、様子見に来たんだ」
コック「待ってろ、直ぐに用意するから」
私が材料を混ぜてる間にあっという間に、お酒のつまみを作ってしまった。
コック「ほらよ、つまみと酒」
余ったシャンパンとカルパッチョを出す。
アリス「あっという間に、カルパッチョができるのは何で?」
コック「そりゃあ、常に仕込みをしてるからだいつも出してもいいようにな」
そうだったんだ。
だから作るのが早いんだ。
アリス「それで続き教えて」
コック「次はこの材料を混ぜてくれ」