• テキストサイズ

色とりどり

第6章 バレンタイン


この材料を混ぜてるのね。

ベックマンとヤップはキッチンを出て行ってしまった。

甲板では賑やかな声がする。

シャンパンでも出てきたらみんな喜ぶよね。

コック「混ぜ終わったか?」

アリス「うん」

コック「じゃあこれを、二時間くらい冷やすぞ。 アリスはこのつまみを追加で持っていってくれないか?」

フライドポテトとタンドリーチキンだ。

片手づつ皿を持って、私はキッチンを出た。

シャンクス「おーアリスじゃねぇか」

シャンクスはすっかり酔っ払ってる。

昼間っからよく飲めるなぁ。

私はみんなの前に、皿を二つ置いてベックマンの横に座ろうとするとシャンクスが横をポンポンとして言う。

シャンクス「お前はここだ」

もう、仕方がないなぁ。

シャンクスの横に座ると私の方を向いて言う。

シャンクス「アリスはキッチンで何をしてたんだ〜?」

アリス「えっと・・・」

ルウ「お頭アリスはつまみ作りの手伝いをしてたんだろ」

意外だルウが答えてくれた。

シャンクス「そうなのか?」

アリス「うん、つまみのお手伝い」

バレンタインのお菓子を作ってたなんて、言えない。

明日までのサプライズとして

いくら恋人同士でもそれは言えない

シャンクス「それにしては、何で洋酒がここに置いてあるんだ?」

アリス「それは・・・」

コック「船長は外で飲んでて下さい、つまみはアリスと僕とで充分なんで」

シャンクスはつまんなさそうな顔をして台所を出た。

三時間後

ようやくチョコが固まって、形が崩れた物は義理チョコにしよう。

きちんと綺麗な形をしているものは、本命チョコ。

箱を四つ持ってと。

甲板に出ると、みんな寝ている。

シャンクスなんて寝てる。

側に行って、しゃがむと手首を掴まれる。

アリス「シャンクス? 起きてるの?」

目を瞑ってる。

私は寝てしまって、起きたのは夕方。

目を覚ますと、シャンクスが私を見下ろしていた。

アリス「私寝ちゃった?」

シャンクス「あぁ、アリスが持ってるのって」

私は起き上がって、シャンクスを連れて船長の部屋へと行く。

心臓がバクバクする。

アリス「これ・・・酒を入れてシャンクスのために作ったの」

手が震える。

シャンクス「ありがとう、さっそく頂くよ」

受け取ってくれた。

嬉しい。

その後キスをした。
/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp