第1章 緑色の恋
女性「さようなら、ありがとうございました」
頭を下げて、行ってしまう体から離れたゾロは私に言う。
ゾロ「悪りぃ恋人だって言って、あの時言い訳が思いつかなかったからよ利用させてもらった」
アリス「いいよ別に気にしなくて」
むしろ恋人になりたい。
告ろうかな
チャンスかも
アリス「あのゾロ・・・あのね」
ゾロ「うん?」
アリス「あのね・・・す・・す・・」
ゾロ「す?」
心臓がバクバクと飛び出そう
アリス「す・・・・す・・・すき・やきが食べたいって昨日ルフィが言ってて」
ごめんルフィ心の中で謝る私
ゾロ「鍋もたまにはいいな」
すると後ろからルフィの声がした
ルフィ「食べ物の話か?」
ゾロ「すき焼きの話だ」
ルフィ「お肉が沢山入った鍋いいなぁうまそう〜」
そんな話をしながら船に戻る三人で。
その日の夜ご飯はというと
海鮮鍋
美味しかったなぁ
お風呂に入ってトレニーグルームに行く
ゾロが居て安心する
アリス「大切な話があるの」
ゾロ「大切な話?」
トレニーグする手を止めないでも聞いてくれるゾロ
何時もこんな光景
そんな姿もカッコいい
ゾロ「話って何だよ、人ばっかり見つめて」
アリス「ごめん、私ね・・す・・・すきなの」
声が小さくなってしまう
ゾロ「悪いよく聞き取れなかった」
そりゃそうか、消えそうな声で言ったんだもん
アリス「私はゾロの事が好きなの! だから付き合って下さい!」
今度は大声で自分でも赤面してしまう程の声
しばらく沈黙が流れる。
嫌われた?
可愛くない告白
どうせならロマンチックに星の見える空の下で告白がしたかった。
ゾロ「しばらく考えさせてくれ」
アリス「ならあと5日後の花火大会で、街の海岸で待ってる19時に来てくれたら嬉しい。 断るんだったら来ないで」
私はトレニーグルームを後にした。