第5章 赤髪
とりあえず切らなきゃ。
もう一回ボタンを押して切る。
ルフィとサンジはさっきから言い争っている。
あれ? 目の前がフラフラする。
視界が消える。
ルフィ「おい、アリスどうした?」
声もだんだんと遠くなる。
意識は途切れた。
冷たい何か冷んやりとしたものが頭の下とおでこに。
目を開けるとシカがいる。
ここはどこ?
ルフィ「よかった気がついたか」
アリス「ここどこ?」
ルフィ「俺の船」
そっかルフィの船かぁ。
シカ「俺はチョッパー医者だ、アリス凄い熱だぞ大丈夫か?」
このシカチョッパーって言うんだ。
多分悪魔の実能力だろう。
声がうまく出ない。
出そうとするのに。
プルプルプルプルとでんでん虫が鳴る。
ポケットからでんでん虫を取り出す。
この事を知ったらシャンクス怒るだろうなぁ。
ルフィ「貸せ、俺が電話の主人に言ってやる」
???『アリス? どうした? さっきの電話は、なんだ?』
ルフィ『その声シャンクスか?』
シャンクス『ルフィ? アリスは?』
ルフィ『凄い熱で街で倒れたんだ』
シャンクス『そうか、手間かけさせたな。 アリス自分で歩けるか? 近くまで迎えに行こうか?』
私は起き上がってなんとか掠れた声で言う。
アリス『平気、自分で歩けるから船まで帰る』
立ち上がりでんでん虫を切る。
フラフラの足で歩き始める。
ルフィ達は止めるけど、私は船に帰らなきゃ。
途中で意識がらないまま、自分が尋常じゃない覇気を出して人々を気絶させてたのも知らず。
シャンクスの船の甲板つまり自分の船に乗ると。
シャンクスが駆けつけてくるけど、また意識を失う。
目を開けるとシャンクスの顔が目の前にある。
シャンクス「大丈夫か? 心配したぞ、お前にもしもの事があったら俺は」
アリス「ごめんなさい、心配をかけて」
ベックマン「電話してる時のお頭は、覇気を出しそうだったぜ」
いつの間にか、ベックマンがドア付近に立っていた。
シャンクス「アリス最近体調があまり良くないがどうしたんだ?」
ルウ「アリスー! これでも食え、コックからお粥もってきたぞ」
近くにルウが寄ってきて、お粥の匂いが吐き気をもよおす。
アリス「うぇ、気持ち悪い・・・吐きそう」
バケツをシャンクスが差し出す。