第3章 水色の恋
中庭に移動すると、地面は芝生で真ん中には噴水がある。
ルフィはいつの間にか、手には肉を握ったまま私の方を見て言う。
ルフィ「しかし本当にアリスか?」
私はカツラを取り、首を縦に振って答える。
アリス「うん、そうだよ」
ルフィ「カツラを取れば分かるな」
二イと歯を見せて笑うルフィは、フランキーの方に話しかける。
ルフィ「フランキーはよく分かったな」
フランキー「まぁな、ルフィそれより帽子サニー号に置いてこいと言ったんだろう」
ルフィ「これは俺の大事な物だから、置くわけにはいかねぇ」
突然ルフィは『あー!!』と叫び出して驚いて、フランキーが尋ねる。
フランキー「どうしたんだルフィ」
ルフィ「俺・・・あそこにステーキを置いてきた食いに行ってくる!」
走って行ってしまった。
二人きりになってしまった。
どうしよう心臓がうるさい。
しばらくの沈黙が流れる。
先に口を開いたのが、フランキーだ。
フランキー「アリスがサニー号から出て行く時に、目が腫れてたが何かあったか?」
泣いてたことバレてる。
けれど、フランキーはどうしてそんなに気にかけてるの。
好きな気持ちが増しちゃう。
アリス「どうして」
フランキー「何がだ?」
首を傾げて、私は俯いてる顔を覗いてくるフランキー。
アリス「どうして、そんなに優しくするの? 私を可愛い妹しか見てないでしょう?」
フランキー「そうじゃねぇけど、アリスのこと最初は妹みたいに思ってた。 今は違う、まだアリスの気持ちに関して答えは出せねぇ近いうちに、アリスの質問の答え言うからよ」
フラれるきっと。
だってロビンは私と違って、綺麗、スタイル抜群、頭も良いからフランキーは絶対に好きに決まってる。
私は城の更衣室に行き、ドレスから私服に着替えて城から出て行った。
森の中を歩き、サニー号が停泊してるところに着く。
サニー号に乗ると甲板でトレーニングしていた、ゾロが私の事をチラ見して言う。
ゾロ「舞踏会は終わったのか?」
アリス「まだ終わってないと思う、私だけ帰ってきた」
私は一人女部屋に戻り、ベッドに横になりフランキーの言葉を思い出す。