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SPADE&HEART~愛と出会いと別れ

第3章 ACE


エースはそっとアリスに近づく。

アリスは歌い続ける。

そしてエースは口を開く。

「なぁ、お前一体何者だ?」

「!!」

アリスは身構える。

あいにくヴァーラヴェイティを持っていない。

「おい、戦意はねぇ。話がしたいだけだ。」

エースは後ずさる。

「嘘!海賊なんて信じられない!!」

「はぁ。どうすりゃ信じる?」

エースは座り込んだ。

「私に構わないで!!」

エースの横を通り過ぎようとした。

だが

「逃げるのか?お前、そんなに弱いのか?」

挑発され立ち止まる。

「・・・。」


「俺が怖いのか?」

ニッと笑って言う。

「ち・ちが・・・」

手を引かれ戻される。

「それならいいだろ!な!」

手を離し座った自分の前を指す。

座れということか。

しかたなく座るがかなりの距離を保って。

「じゃ、まず自己紹介すっか。」

「・・・。」

「俺の名はポートガス・D・エースだ!」

なかなか名乗れない。

「な、お前は?」

本名を名乗ることに抵抗がうまれる。

だから

「本名は言わない。」

と言い張る。

「はぁ?いやだ。言えよ。」

子供のように返すエース。

「言わないんじゃなくて言えないのよ。だって私のこと知ったらあなたはきっと私のこと海軍に売るわ。」

アリスは警戒する。

「しねぇ。絶対にそんなことしねぇ。」

エースは真面目に言う。

その目に嘘はない。










あなたのことを信じていいですか・・・?
















「アリス。ラオルター・D・アリス。」
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