第3章 ACE
エースside
(あいつ一体何なんだ?なんか気になるんだよな・・・。)
エースは寝付けないでいた。
そっと船を抜け出した。
アリスにもう一度会うために。
森の中を進む。
だがどこを捜してもアリスはいない。
一時間ほど捜したが見つからず戻ろうと思ったその時。
~♪~~♪~♪~~~♪
歌が聞こえてきた。
エースはその声のする方へ向かう。
気配を消して。
その歌はとても悲しみの深いものだった。
<歌>
どうかこの想いがあなたに届きますように
と、何度も星に願った
でももうそんなことはしない
だってあなたはもういないから
私に命を渡して飛び去った
運命という逆らえない流れに翻弄され私は自由を失くす
消えそうな火は悲しく揺らめく
可憐に舞う花びらは儚く
私も孤独に囚われ散っていく
ここから立ち上がることもできないまま
ただ何かを眺めてる
自分の居場所がわからない
自分の存在意義を知らない
自分に愛をくれる人もいないで
生きるために必要な何かを私は持っていない
I'm broken slowry
エースはその歌を聞いて決意した。
あいつは絶対に連れて行く!