第3章 ACE
「グララララ…お前はエフラファ王国の第二王女だな。」
白ひげは酒を置いて言った。
「オヤジ、なんだそれ・・・。」
エースは首を傾げて言う
「ち・違う!!勝手なこと言わないで!!」
アリスは驚いた。
まさか自分の事を知っている人間がいたなんて・・・。
「・・・。」
アリスはくるっと向きを変え走って行く。
「あ、おい待て!!」
エースは追いかけようとしたがマルコとビスタに止められた。
「やめろよい。」
「そうだ、追ってなんになる。放っておけ。」
「・・・。」
エースは諦めた。
「オヤジあいつナントカ王国の王女とかなのか?」
「エフラファ王国はそれはいい国だったさ、あの事件が起こるまではなぁ。」
白ひげは続きを語らなかった。
一方アリスは放心状態にあった。
自分のことが知られたら・・・。
最悪の状況が目に浮かぶ。
海賊はきっと私を海軍や政府に売るわ。
海軍は私を処刑するかも。
政府は死ぬまで私を利用するに違いない。
(そんなの全部いや!!!)
私は自由でいたいの!
真実を知っているのは彼女だけ。