第3章 さん
バカみたいに広い家…
もといい《JUMP HOUSE》に3日前から入っている私ですが…
『やばい、迷った。』
なにより、なんか庭もあり小さな噴水もあるんですね。
裏には森もあるんです、マニュアルには熊やイノシシがでるとか書いてたなぁ
もう何が何だか。
そんなこと考えている場合じゃないんです。
今日から私がお世話をすることになっている9名が来るのでそのお迎えと思ったんですけど…
『あはは…この年で迷子とか笑えねぇ…しかも自宅だぞ』
薄暗い森の中にぽつんと立つ私。
『もう何とでもなれ!!!!!!』
がむしゃらに走ると光が差し込んでJUMP HOUSEが見えた。
足元が泥でドロドロになっていることも気にせず走った。
すると、美形が玄関でわちゃわちゃと騒いでいるのと鉢合わせた。