第4章 よん
『あっ…』
J「えっ?」
暫しの沈黙の後口を開いたのは私だった。
『あの…どちらさまでしょうか?』
美形のみなさんがひそひそし始めた。
なんか不味いこと言ったかな?
?「えーっと…こっちも聞きたいんだよね、それ。」
長身で目を細めた男性が言った。
『あぁ!私、この家で家政婦をしています。井上由紀です。』
?「あっ、これから俺らお世話になります。藪宏太です。よろしく」
『あっ、すみません。お迎えに行けず…迷ってました。』
その場のみんなが私をみる。
やめてよ、そんな美しい顔を向けないで…穴が開いちゃうから!!!
?「えっなに。そんなに広いのここ?」
一番小さい少年?(見た目で判断)が周りを見渡した。
『えぇまぁ…後で、ここのマップ配りますね。立ち話もなんなので、中に入りましょうか?』
と思ったが、生憎私の足はドロドロだ。
なので、藪という長身の男性に玄関のカギを渡した。
そうして、私を含め10人のドタバタシェアハウスが始まったのである…
1人目の住人、藪宏太。
第一印象 身長高い。しっかり者な気がする。