第1章 ようこそ、ホグワーツへ
床に散らばったたくさんの本や謎の道具。
「……なんだこりゃ」
「予想以上じゃな」
よくわからない力がみなぎる感覚は少し収まったものの、体の中に何か炎のような、熱いものが燃えてる気がする。
「えー……っと、どういうことですか?」
「魔法じゃよ。詳しいことはわからんが、君が魔法を使えるようになったことは確かじゃな。……髪色も変わっとるしのお」
魔法を使える……?
私が?
「魔法って……呪文とか?……待って髪色?」
鏡、鏡……。
ここに飛ばされてきた時、持っていたスクールバッグも一緒だった。
部屋の隅に転がっているバッグの中から手鏡を出す。
いつもと変わらないパッとしない自分の顔と、真っ白な髪の毛。
「は?」
真っ白な髪の毛???
私は黒髪だったはずですが。
「なんじゃこりゃああああああ!」
ダンブルドアさんと同じような真っ白な髪。
魔法が使える代償?元に戻る?
「よく似合っておるよ」
「そうですね勇者にはぴったりだと思います」
もう何でもいいや。