第1章 澤村大地
「大丈夫?」
あの後、先生に怒られてアホほど問題を解かされた私は机に倒れ込んでいた。
「ダイジョーブ、ダイジョーブ」
さすが縁下。
私が大地さんに近いと見込んだだけある!!
…とまぁ、大分と上から目線のことを思いつつ返事をする。
「何か悩んでたみたいだったけど、俺で良かったらいつでも相談乗るからな?」
そんな優しい言葉をありがたく頂戴した。
「ありがとう!」
その言葉に癒された私は少しばかり元気を貰えた。
笑顔でお礼を言うと、おう、と照れたような縁下の笑顔。
…私は思った。
(寂しいなら皆に全力で絡みに行こう!!!)