• テキストサイズ

やきもち。【ハイキュー!!】

第2章 影山飛雄







この際だから聞いてみようと思えた。

…私たちの関係のこと。



「影山くん」


しっかりと目を合わせる。


「…わ、私たちって恋人だよね…?」

「…は?なに言ってんだよ」


キョトンとした顔の影山くん。

あぁ、私の勘違いだったのか、と悟り、自傷的に笑う。


「そうだよね。勘違いも甚だし、」







「当たり前だろ」



途中で遮られたのは意外な言葉だった。


「へ?」

「俺はそうだと思ってるし、だから一緒にいるんだろ」


当たり前だ、と言わんばかりの影山くんの態度は私を嬉しくさせた。


「あ。…で、でも」

「何だよ」


一つ聞き忘れてたことがあった。


「私、まだスキって言われたことないよ…?」

「そ!?…そんなもん言わなくてもわかんだろ」


顔を真っ赤にして口元に手を当てる姿を見て、恥ずかしいんだな、とはわかったけど一度でいいから聞きたいと思った。


「…言わなくちゃわかんないよ」

「…す…だ…」

「…え?なんて??」

「…だから!ぁあ"!クソッ!!」



























「…好きだっつってんだろ、ボゲッ!」








ボゲェ、ゲェ、ゲェ、…とこだましていく。

私は笑顔で影山くんに飛びついた。






「…私も大好きだよ、飛雄っ」


…やっと聞けた。

キミのスキ。





「…ボゲ」


優しいキミの愛の言葉。



Fin.




/ 40ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp