第2章 影山飛雄
【おまけ】
「こ、こら!屋上で声がしたと思ってこれば、何授業サボってるんですか!影山くんと新垣さん!」
声が聞こえたので、驚いて飛雄と離れる。
声の主は…屋上の扉の隙間から真っ赤な顔を覗かせて注意する武田先生だった。
…全くもって説得力がない。
「恋愛もいいと思いますが、学生の本分は勉強ですよ!ほら早く戻りなさい!」
「…ごめんなさい。武ちゃん」
「教頭先生にバレたらバレー部に影響でるかもしれませんよ!」
「え、」
バレー部という言葉に反応した飛雄はすぐさま私の手をひいて屋上から飛び出した。
「早くいくぞ!!」
…各自、授業の担当の先生に怒られたのは言うまでもない。
ついでに言うと。
屋上での会話が声がでかくて筒抜けだったのでクラスのひと、クラス外のひとに暫くの間からかわられたのであった。