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モノグラム

第35章 決心




 不思議な空気の中

三人は無言で過ごしていると


安田さんが勝手に入ってきた


大倉「ちゃんと鍵をしてきたか?」


安田「大丈夫やでぇ」


安田さんは嬉しそうに

私たちの前のソファーに座った




これから何が起こるのだろと

私は不安になっていた



大倉「実は.....」


彼は思い口を開く


怖かった

その後の言葉を聞く事が


私は耳を塞ぎ聞きたくなかった




安田「ちょ、俺の飲み物は?」


そんな空気を壊すように

安田さんが言い出した



大倉「勝手に取って来いよ」


彼は怒った口調で言う



安田「ちょ、俺は客やでぇ」


そう言いながら立ち上がって

キッチンに安田さんは歩いて行った


彼も怒った顔で安田さんを追ったのだ



残された私は

小さいため息をつくと

横に座っている丸山さんが

小さく笑った


丸山「信じる事は力になるんだよ....」


丸山さんを見つめた


丸山さんは私に何を伝えようと

しているんだろ

私は考えていた




その時

安田さんと彼が帰ってきた



安田「ごめんなぁ、お待たせぇ」


安田さんは嬉しそうに笑いながら

飲み物を持って来ていた



彼の方はため息をつきながら座る



彼の機嫌は最悪だ


それが余計に私の不安を掻き立てていた



大倉「ほんなら、話をすんで....」


彼は重い口調で言った



私の心臓が激しく動き出した

怖くって俯いた


でも神経が尖っているので

音が異様に自分の中に入ってくる


自分の呼吸の音

そして心臓の音さえも聞こえてくる




でも言葉が入ってこない


誰も話さないのだ


私は不思議に思って顔を上げると

丸山さん安田さんが私に注目していた



何が起こったのか分からなかった

理解できずに彼を見ると


彼は私に微笑むと

突然、手を差し伸べた




「!!!!!!!!!!!!!!」




大倉「受け取ってくれる?」



彼の手に小さい指輪があったのだ



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