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モノグラム

第33章 彼のもとに





 私の表情を見て安心したのか

丸山さんも微笑み返してくれて



丸山「まぁ、

彼女が他の男と手を握ってたらね....」



そう言うと

丸山さんは悲しそうに空を見た



「なんか、みなさん兄弟みたいですね」



私が呟くように言うと


丸山さんは不思議そうな顔をした



「お互いの事を

すごく大切にされてて....」



私は、羨ましいと思っていた

こんなにも相手を心配して協力している

彼らを....



丸山「ありがとう....」


丸山さんは照れ臭そうに微笑んだ




それからしばらくすると

人気のない駐車場に到着した



丸山「はい、着いたから

その車の後ろに乗ってくれる?」



丸山さんはそう私に告げると

見知らぬ車の後ろを開けた


私は乗り込んで運転席を見ると

安田さんが座っていた



安田「ほんまに、ごめんなぁ」


安田さんは私を見るなり

謝ってきた


「いえ

それより安田さんは

大丈夫だったんですか?」


私が心配そうに言うと


安田「めっさ怒られたわ」


そう言いながら

子供のような笑顔で微笑んだのだ



すると

横に乗り込んだ丸山さんが

笑いながら



丸山「ほらほら、急がないと

また、心配のメールを連発されるよ」



安田「そうやったな」



そう安田さんは言うと

エンジンをかけて車を動かし始めた



どこに行くのか知らされてない私は

少し不安になっていると

丸山さんが助手席から



丸山「いまから、大倉の所に連れて行くから

ご安心を.....

帰りも送るからね」


そう告げると

丸山さんはスマホを取り出し

文字を打ち始めたのだ




私は嬉しかった


彼と会える事が嬉しかった

車が走りながら見せる街並みを見ながら

私は自分の心をときめかせていたのだった



これから

大きな決断をするとは

知らずに

心をときめかせていたのだった



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