第28章 転機?
丸山さんの言葉に
何も言えずに見ている私に
更に言葉を付け加えた
丸山「大倉はさぁ
その荷物がどんなに重くても
持ってくれる人だよ
それは僕が保証する」
そう言うと微笑んだ
私の目から涙が溢れていく
丸山「大丈夫だから
大倉を信じってやって
どんな事があっても
逃げずに乗り越える奴だから」
私は必死で涙を拭きながら聞いていた
丸山「アイツね、僕たちにね
こう話したんだよ
君の辛い毎日を笑顔にしたいって
だからさぁ
みんなで協力したんだけど
この結果で.....」
私は少し笑って
「そして....
こうなったんですね」
すると丸山さんも呆れながら
丸山「まぁ、人生こんな時もあるよね」
丸山さんも一緒に笑っていた
私は自分の心が
軽くなっているのに気が付いていた
「本当にありがとうございます」
丸山「いいえ
どういたしまして」
丸山さんは嬉しそうに言った
「あのぉ....
大倉さんに伝えて頂けますか?」
丸山「もちろん、いいですよ」
私は少しだけ恥ずかしそうに
「私の電話番号知ってますよねって」
丸山「へっ?」
丸山さんは予想外の伝言に驚いていた
丸山「大倉、電話しってたん?」
「はい、教えて
一回かけてくれたんですが....」
丸山さんは突然大爆笑して
丸山「もしかして、それを忘れてるん?」
「たぶん.....」
丸山「毎日電話できるし
こんな風に俺が来る必要もなかった事を
アイツは忘れてるん?」
「はい.....」
丸山さんは笑い続けていた
そんな丸山さんに私は伝える事にした
「でも、私は来て頂いて
本当に嬉しかったです」
私の言葉を聞くと
にっこり微笑み
丸山「そう言ってくれて嬉しいわ」
私は丸山さんに頭を下げた
私は、やっと自分の道が示された気持ちで
嬉しかった
彼と会える時まで待ってようと思っていた
そして会った時には
彼を信じてみようと思った
こんなにも私を思ってくれる人を
信じてみたいと
思ったのだった