第28章 転機?
私は自分の気持ちを口にしていた
「私って
馬鹿だなぁって思ったんです.....」
丸山さんは静かに聞いてくれた
「こんなにも
私の事を考えてくれていたのに
こんなにも思ってくれてるのに
何しているんだろなぁって思ったら
涙が出てきて....」
丸山さんは
何かを察したのか心配そうに聞いてきた
丸山「何かあったの?」
私は小さく俯いた
「大倉さんに話せない事があって....」
何故か丸山さんの優しさに甘えていた
だから今まで話せなかった事を
素直に口にしていた
丸山「そんな事は、誰でもあるよ.....」
私はその言葉に驚いた
丸山「大丈夫だよ
誰にでもあるから.....」
丸山さんの言葉が私の胸に沁みていく
「でも.....
それで相手を苦しめたら?」
丸山さんは
無理に聞き出そうとはしない
だから安心して話せるのかもしれない
私はそう感じていた
丸山「辛い時はさぁ
誰かに荷物を持ってもらう方がいいよ」
丸山さんは笑顔で言ったのだ