第28章 転機?
仕事が無事に終わり
私が店を出た時だった
人影が見えたので彼だと思い
心が弾んだが
その人を知ると驚きに変わった
丸山「こんばんは....」
丸山さんは
優しい声をかけながらゆっくりと近づいてきた
「こんばんは....」
私は頭を下げながら
胸に不安が広がるのを必死で抑えていた
丸山さんは私の前に立つと
丸山「実は、大倉の事で来たんです....」
やっぱりだと思い丸山さんの顔を見た
丸山「大倉は、しばらく会いに来れないので
心配してるんじゃないかなって
まぁ、アイツが一番してるんだけどね」
あくまでも優しいトーンで
丸山さんは話してくれる
そのおかげで私の心は平穏を装えそうだった
「....そうですか」
私は俯きながら聞いていた
丸山「実はねぇ
マネージャがずっと大倉に
張り付く事になってて....」
その言葉に私は驚いた
丸山「まぁ、もう少しだけなんやけど
大倉に伝えてって言われてるやけど
君が悪いんじゃないんやで
ホンマに」
丸山さんは優しく微笑みながら話す
かなり私に気を使ってるのが
私にも伝わってくる
彼にかなり頼まれたに違いない
丸山「まぁ、俺らが君の店に通い詰めて
それが事務所にバレてさぁ
そのぉ.....」
丸山さんは言葉に困っていた
「全部教えて下さい、お願いします」
彼の状況が聞きたかった私は
凄い勢いで丸山さんに迫った