第24章 別れの時
今日の仕事も無事に終えて
私は店を出て帰ろうとした時だった
突然
道の暗がりから人が出てきて
私の腕を掴んだのだ
「!!!!!!!!!!!!!」
あまりの恐怖に声すらでなかった
すると
安田「しーーーーっ、俺やから」
耳元で囁くように言われて相手の顔を見ると
帽子を目深に被っていたが
安田さんだった
安田さんは優しそうに微笑むと
安田「嚇かしてほんまに
ごめんやけど
このまま俺と一緒に来て欲しいねん」
安田さんは言うなり
強引に私の腕を掴んだまま
引っ張るように歩いていた
「あ、あのぉ....」
私はこの状況が把握できないで
彼に引きずられるよう形になっていた
安田さんはに連れて行かれた場所は
路地に隠れたようにある
コインパーキングだった
そこに止められている
車の後ろに強引に乗せられると
そこには大倉さんが座っていた
大倉「こんな事をして、ごめん....」
私が驚いて何も言えずにいると
安田さんが運転席のドアを開けて
顔を覗かせながら
安田「俺はそこら辺で時間を潰してるから
終わったら電話をちょうだいな!」
そう言うと手に持っている
車の鍵を彼に投げ渡した
安田「危なくなったら、逃げろよ」
大倉「わかった、ありがとうな」
安田さんは笑顔で返事をすると
運転席のドアを閉めて
歩いて街に消えっていった