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モノグラム

第19章 痛み






 しばらくの沈黙の後に

彼がゆっくりと口を開いた



大倉「マネージャーが

俺らの関係を怪しんでる....」


「怪しむ?」


その言葉に驚いた


大倉「アイドルには恋人は御法度やから」


「........」


返事をしない私に彼は驚いた顔で見た



大倉「いつもやったら

そうですねって言うやん?」


私は俯いて笑っていた

そう、いつもなら憎まれ口を叩いて

そう言っていた



「考えていたんです....」



大倉「....何を?」


彼の顔も真剣になる

その時だった

安田さんが戻って来たのは


安田「二人で何を真剣に話してるん?」


私も彼も内容を知られたくなかったから


大倉「べつに....」


彼の冷たい言葉と私の様子に

安田さんはキョロキョロして

私たちを見た


大倉「なんでもない....」


彼はそう告げるなり立ち上がると


大倉「帰んで....」


伝票を手に取りレジに向かったのだ



私は、彼の背中を見ながら着いて歩いた


彼の機嫌の悪い原因は私なんだ

恋人と勘違いされて....


会う事も見張りがいる



私は何なんだろ?

友達?

彼の暇つぶし?



彼の気持ちが分からないのが

それが本当に辛かった

馬鹿みたいに辛かったのだ


そう私はタイプではない女だ....



その言葉に一人深く落ち込んでいた

そして二人はどうなるのかと

不安になっていました




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