第73章 恋とは
私は考えてみた
最初の頃の私を・・・・
今の私を・・・・・
「よく、分かりません・・・
成長したのか・・・」
私は俯きながら答えると
丸山「俺はしたと思うけどなぁ」
丸山さんの言葉に私は驚くと
丸山「最初に会った時より
素敵になってるしね」
私の頬が熱くなる・・・
それを見ると
丸山さんは少しだけ意地悪ぽく
丸山「これ以上言うと
大倉に殺されるから止めとくね」
そう言って口を閉じたのだ
私の心臓は激しく動いていた
冗談だと思いながらも
自分の胸が熱くなっているのを
止める事ができなかった
私の家の前に車が止まり
私は丸山さんに頭を下げて
車を静かに降りた
丸山さんが車の窓を下ろしたので
私は何かと思った
丸山「俺が保証するから
大倉と幸せになるんやで」
それだけを私に伝えると
静かに窓を上げて
車を発進させて行ってしまったのだ
私は丸山さんの車を見送りながら
思っていた
恋とはなんだろう?
幸せとは?
色んな思いが私の中で溢れ出していた
彼と一歩進んだ私の恋
何故か今すぐに彼に会いたい
気持ちになっていたのだった
でも、今の私には
その我儘を伝える勇気はなかったのだ
自分の胸の苦しさを
抑える努力しか出来なかったのだ