第73章 恋とは
家に近づく頃になると
私の心はすっかり明るくなっていた
楽しくドライブを楽しんでいた
「丸山さんの恋人さんは
幸せですよね、きっと・・・」
私は
運転している
丸山さんに笑いながら言うと
少し驚いた顔で私を見てきた
丸山「それは、人の事やから
俺は簡単に
言えるんやと思うんや・・・」
「人の事?」
今度は私の方が
驚いた顔になって
見つめていた
丸山「自分の事になると
俺も一杯一杯になってしまうし」
そう言いながら
丸山さんは恥ずかしそうに
笑って言った
「丸山さんもですか・・・・」
丸山「そりゃ・・・・
人の事だから冷静になって
色んな事が見れると思うで」
私は考えていた
私は、いつの間に
大倉さんとの付き合いに冷静に
なれなくなったんだろうと
小さい事に一喜一憂して
前を向けなくなったりして
丸山「相手を思ってるから
なんやけどなそれってさ・・・」
何も言わずに考えている
私に更に言葉を付け加えてくれた
「恋って大変ですね・・・・」
私はため息をつきながら言うと
丸山さんは小さく笑って
丸山「でも、人は必ず恋をする
自分を成長する為にね」
私は丸山さんを見つめた
丸山「大倉と出会って成長してない?」
丸山さんは
私に意地悪気に言った