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モノグラム

第70章 夜・2






 私は彼と気まずい気持ちで

彼のマンションの廊下を歩いていた





気まずいと言うより

緊張していた






そんな私を見て彼は笑いながら





大倉「なんか緊張してるん?」





私の気持ちを見抜いてか

ちょっと茶化して言った





「そ、そりゃ・・・・」






そう言った私の頭を軽く撫でると

部屋の鍵を開けた





久しぶりの彼の部屋は

やはり綺麗に片付いていた





大倉「座っといて

何か飲み物を持って来るから」






そう言うと彼はキッチンに消えていった

私は緊張しながらソファーに座った





部屋には時計の音が響いていた

私は大きなため息をついた

その時、彼が入って来た





大倉「お待たせぇ」






私は立ち上がって

彼から飲み物を受け取った






大倉「なんか、他人行儀やなぁ・・・」






彼はそう言いながら私の隣を座って

笑っていた




私は受け取った飲み物を口にしながら

小さく笑っていた






大倉「・・・ほんまにええん?」






彼は飲み物を置きながら聞いてきた


私の心臓がドックと動く

緊張しながら彼を見ると

真剣な顔をしていた






「・・・・そ、そんなに聞かれたら」






私は何故か辛くなった






大倉「そやな、ごめんな・・・」






彼も苦笑いしながら俯いた




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