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モノグラム

第65章 行動





私だけではなかった

店の従業員は

驚いて彼を見ていると




彼は私の前で立ち止まると



大倉「仕事終わるの待ってるな」





そう告げ

当たり前のように会計に行ったのだ




誰もが面食らって見ていた


彼が何を考えてその行動に出たのか




これが、どうなるか一番分かっている

彼が何故、こんな事をしたのか?




私は動揺して周りを見ると

みんなも動揺していた




そうシンデレラは私だと知ったから



今まで見ていた夢が覚めた瞬間だった





親友が慌てて走って来た




「どうしたんでしょうか?」




私は首を振った

彼の行動が理解出来なかった




それは親友もそうだった

二人は焦る顔で同僚たちを見ると




みんなの顔が怖かった





アイドルを手に入れた嫉妬で




その様子を

私と親友は呆れながら苦笑いした




今の私にはそんな事より

彼のこの行動の意味

今からの話し合いの方が

問題だったから





今日の行動で

私という者がバレてしまった

一番怖い週刊誌に

誰かが伝えてもおかしくない




なのに何故だろう?


彼の気持ち

考えが全く分からなかった




すると親友が




「今夜は、先に帰りますね・・・」




そう静かに言ったのだ




「・・・うん、ごめんね」




私はそう言いながらも

二人で会う事を怖がっていた

何を言われるのだろうと




そればかりを考えていて

目の前の問題を

見る事が出来なかったのだ




こんな大きな問題すら

見えなくなっていたのだ





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