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モノグラム

第47章 歩み




 その日は

私は彼に近くの駅まで送ってもらって

家に帰った




勿論の事

親に聞かれたが

友達とカラオケに行っていたと

嘘をついて誤魔化した





そして

仕事場に行くと

彼女が挨拶をして

心配そうに寄ってきた




「昨日は本当にごめんなさい」



謝る私に彼女は



「本当に気にしないで下さい」


そう笑って言ってくれたのだ


私も微笑み返すと


「実は仲直りしたの・・・・」



「良かったじゃないですか?」



彼女は嬉しそうに言い

私も微笑み返した時だった



お客が一人入ってきて

私は息を飲むほど驚いた




その人は

彼のマネジャーだった



私の様子に

驚いた彼女が聞いてきた



「どうしたんですか?」



私は震える声で彼女に言った


「彼のマネージャーなの」


「えっ?」


私は震える身体を抑える事が出来なかった

そんな私に彼女は


「きっと、大事な話があるんですね」


私は頷いた

すると優しく微笑んで



「悪く考えるのはやめましょう?」


そう言うと

優しく背中を押したのだ



私は勇気をだして

マネージャーの方に

向かって歩いて行った


すると

彼の方も私を探していたようで

私の顔を見ると少し安心した顔になり



「突然にすいません」


そう言うなり頭を下げた


私は首を振り返事をした



「少しお話があるので

お仕事が終わった後に

お時間を頂きたいのです」


優しく言うが

やはり怖い感じがする



「わかりました・・・・」



私はそう伝えると

軽く頭を下げて私は仕事に戻った





私の不安は大きくなっていた



でも

私は何を言われても

彼と別れる気はなかったのだ

それだけは

しっかりと伝えようと思っていたのだ






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