第45章 悪くない
彼と安田さんと私は
しばらくはコーヒーを飲みながら
雑談をしていた
すると突然
安田さんは立ち上がると
優しく私たちに言った
安田「さて、俺はそろそろ帰るわな」
私は言葉に
一緒に帰らなきゃと思い
驚いて立ち上がった
すると安田さんは
そんな私を見ながら笑い
安田「俺だけ帰るから
大倉とちゃんと話すんやで」
そう私たちに告げると
一人で玄関に歩いて行った
私はその言葉に
何故か動揺していると
彼は慌てて
安田さんの後を追いかけた
大倉「ヤス!」
彼の言葉で安田さんが振り返る
彼は照れ臭そうに
大倉「ホンマにありがとうな」
彼のお礼に
安田さんは嬉しそうに微笑むと
安田「ええんやで
お前が元気になったらさ・・・」
そう言うと彼の胸を軽く叩き
彼と微笑みを交わすと
彼の部屋から帰って行った
残された私は
この彼の部屋にいる事が
急に恥ずかしくなった
今まで
部屋とかで二人っきりに
なったことがなかったからだ
こんな夜中に
男の人の部屋にいるなんて
自分はとんでもない事に
なってるのかもと
思ってしまった
急いで安田さんを
追いかけようとし
「私も帰りますね・・・・」
急いで彼の前を
通り過ぎようとした時
彼が私の腕を掴み
大倉「俺がちゃんと送るから
もう少し一緒におってくれん?」
久しぶりの彼の温もり
私の身体に熱が上がってくる
大倉「もう少しだけ
二人だけ過ごそうや....」
彼が少し照れ臭そうに
私に言ってきた