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モノグラム

第42章 離れてる日々






隣に立っていた彼女は

安田さんを見て

声をなくしていた



そんな彼女に安田さんは気が付くと



安田「友達?」



私を不思議そうに見ながら言った


「仕事場の同僚です....」



私が答えると

安田さんは笑顔で彼女に向いた



安田「初めましてぇ」



彼女は顔を真っ赤にして


興奮しながら



「シンデレラは本当に凄い!

メンバーの人とも知り合いなんて!」


その言葉に

私は小さく笑っていた



安田「そのぉ....

友達おる中で悪いんやけど

ちょっとええかなぁ?」



安田さんは、

彼女を気にしながら

私に言ってきた




「はい....」



小さく頷いた時

安田さんは

私の耳元に近づき

小声で



安田「大倉がさぁ

心配し過ぎて

仕事に力が入らんみたいで

困ってるん....」



話を聞いて

驚いた顔で安田さんを見つめた



その様子を安田さんは見て

苦笑いしながら



安田「事実なん....」



聞こえてない彼女は

私の表情を見て心配そうにしていた




私は彼女の方に近づき



「今夜は

本当にごめんね....

ちょっと用事が出来て....」



私は安田さんの言葉で

動揺していた




そんな私に彼女は微笑み



「大丈夫ですよ

頑張って下さいね」


そう言うと

安田さんに軽く頭を下げて

去って行った


安田「ええ友達持ったねぇ...」


安田さんは

去って行く彼女を見て呟いた




そんな安田さんに

私は真剣な表情で



「すいませんが

私を大倉さんの所に

連れて行ってもらえないでしょうか?

お願いします.....」



頭を下げた


安田さんはニッコリと微笑み


安田「もちろんやで!

言ってくれると信じてた」



そう言うと

私を案内するように

歩き出した



私の胸の中は

不安が渦巻いていた

彼との距離が離れすぎていて

怖さしかなかったのだ


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