第42章 離れてる日々
人間の怒りはどんなに大きくても
時間が過ぎると冷静になる
その問題が何であれ
彼と会えない時間を過ごしている間に
私の怒りは静まっていた
そして悲しいことに
後悔しか残らない
せっかく来てくれたのに
喧嘩をした事が
悲しくって仕方なかった
喧嘩して別れてしまった事で
彼の自分への気持ちが
心配になっていたのだ
あんな自分を彼に見せて
嫌われたかもしれない
それが本当に怖かった
仕事の帰り道も
いつも彼が現れる場所に来ると
つい....
もしかしてと期待している
自分がいたのだ
そして
家に帰りつくと
悲しくって仕方なかったのだ
楽しく二人で過ごしていた
時間が思い出されて....
私の思いを繋いでいる
指にある指輪を
ため息をついては見つめる
日々が続いた
彼は何を思い
仕事を頑張っているのだろう?
仲間と楽しそうに
笑っているのかな?
綺麗な女優に
心を奪われていないだろうか?
また、落ち込んではいないかな?
私の胸の中を
グルグル回っていた
そんな毎日を
ひらすら耐えるように
過ごしていたのだ
自分の仕出かした
結果に....
今日も仕事帰り道に
彼女に元気をもらいながら
楽しく笑顔で帰っていると
すると暗闇から人影が出てきて
私も彼女も彼かと思った
安田「こんばんわ~ぁ
久しぶりやねぇ」
安田さんがニコニコしながら
近寄って来る