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モノグラム

第43章 愛してるなら




 私は安田さんの車に乗って

彼の元に向かっていた


安田さんは私を気にする事なく

鼻歌を唄いながら運転をしていた



私の方は

窓の外の景色を見ながら

一人考え込んでいた




彼の気持ちを.....



すると安田さんが

話しかけてきた



安田「大倉な....」



安田さんは運転しながら

前を向いて少し笑っていながら



安田「仕事に集中出来んねんて....」


「そうなんですか....」



返事をした私を

安田さんはチラチラと気にしながら



安田「喧嘩したんやって?」



「......」



私は何も言えなかった

すると突然



安田「俺の彼女は、昔のクラスメイトと

手を繋いでた....」



安田さんの話に私は驚いた



安田「最初は許せんかったけどさ

結局は許してまうねんなぁ....

相手を思ってたらさぁ」



「安田さん....」



見つめる私に

信号待が変わるのを待ちながら



安田「心のままに動いたら

ええんとちゃうん?

迷ったときはさ」



私の胸に痛みが走った



「でも....」



私は、安田さんに言えずに

言葉が詰まった



喧嘩の原因が嫉妬だと

言えなかったのだ



信号が変わると

安田さんはアクセルを踏みながら



安田「ええんちゃうん?

たくさん喧嘩して

お互いを知ったらさぁ....」



安田さんの言葉が胸に沁みていた



安田「喧嘩せんと

分からん事もあるしやろうしな」



そう言いながら私に微笑んだ



「分からないこと....」



安田「そうそう

相手をどんなに好きかとか」



私は、安田さんを見た



安田「図星やった?」



嬉しそうに言ってきた

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