• テキストサイズ

モノグラム

第40章 嫉妬




 次の日に仕事場に行くと

昨日に私を助けてくれた彼女が

同僚たちのターゲットにされて



昨日の私のようにヒソヒソと

彼女を見て話しては

笑い

様子を楽しんでいたのだ



しかし

彼女は強い人で

気せずに仕事をしていたが



していなわけがないと

私は分かっていた




「おはようございます」


私は

大きな声で挨拶をした

彼女は私だと分かるとニッコリと笑った



「おはようございます」


私はため息を一つすると

同僚の方に向いて


「お話もいいですがそろそろ

ちゃんと仕事をしてくださいね」


そう告げると

自分の仕事に向かった


突然に言われた彼女たちは

驚いていたが

私に怒りを顕わにさせ



私を睨み始めたのだった



彼女たちに呆れて

無視しながら

仕事をしていた時だった



一人のお客が入って来た瞬間に


みんなの顔色が変わった




彼が久しぶりに来たのだ


同僚たちは

競って水をだそうと争っていた



そんな様子を遠くから

見ている私に


「行かなくっていいんですか?」



彼女が私を心配して

小声で話しかけて来た



「バレたらダメだからね....」



私が笑いながら答えると



「なるほど

シンデレラも大変なんですね

馬鹿な人は自分かと浮かれてますが」



水を出しに行ってる同僚を見て

彼女は憐れむように言った



「しっー」


私は彼女を制止させた

すると



「あっ」



彼女が驚いた顔をしていた




何があったのかと思い

彼女の見ている方を見ると

彼がこちらを気にしているようで

見ているのだ


「これじゃ

バレるのも時間の問題ですよ

手でも振りますか?」


彼女は呆れながら言った



「それは、ダメだって

知らん顔してて」


笑いながら私たちは場所を移動した



少しでも彼の目の届きにくい

場所に移って

仕事をしたのだった





/ 189ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp