• テキストサイズ

* クラス管理はお任せを *

第4章 敬天愛人!?クミコ様*





「人間じゃないって、
 どういうことですか!!?」



お腹の底から声を張り上げた。
白石は耳を塞ぎながらも、
クスクスと意地悪く笑っている。

というかいつの間に…っ


白石と目があったと
感じたとき、キッと鋭く睨んでやった。



「氷は狼、人間じゃあない。
 だが、最もというなら
 《人狼》だろうな。」



私の目を見て
話す管理人は、少し真剣だった。



「…」



氷も、私をスっと見る。
青色の瞳が印象的だ。

だが、その次の瞬間に
私は驚きの声をあげる。



なんと氷の頭には、
狼の耳らしきものが見えたのだ。

銀髪の髪に埋もれて
見えにくいが、確かにあれは耳。

氷の呼吸に合わせて、
ピクピクと動いていた。



「…本当に狼なんですね」


「…」




氷は、何も答えない。
ただじっと私の顔を見て、
そして、顔をそむけてしまった。





…信じられない。


まさか、私のクラスに
人間ではない人がいるなんて。



人生でもう二度と出会わないであろう。
こんなことには。











/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp