第4章 敬天愛人!?クミコ様*
「だっ、誰っっ!!!!?」
一瞬心臓が止まる。
なんと、管理人の後ろには
銀色の毛髪の少年が立っていたのだ。
クミコの持っていた骨をもって…
さっきまではいなかったのに…!?
連続でぱちぱちと瞬きをする私。
銀髪の少年は、
ゆっくりと目を動かし私を見た。
妙に視線が刺さる。
まるでそれは、獲物を
狙うかのような鋭い眼の獣。
金縛りにあったように、
私はその場で固まってしまった。
「氷、」
「…」
管理人がそう呼ぶと、
当てられていた視線が消え、
硬直していた体も解けた。
ずっと我慢していたのか、
一気に力が抜け、顔から汗が噴き出す。
細かい呼吸をしていると、
管理人が咳払いをした。
「またまた来ました、
今日二回目の紹介タイム☆」
「よっ!待ってました!!」
はやし立てる白石と暁。
管理人は少し恥ずかしそうに
ムスッとすると、傍にいた銀髪の
少年が骨をブーメランのように扱い、
見事に男二人の額に
制裁を下すことができた。
突如襲ってきた痛みに、
二人は頭を抑えてしゃがみ込む。
奇声をあげている姿を
見下ろしながら、私は
なんて馬鹿なのだ…と内心思っていた。