第4章 敬天愛人!?クミコ様*
「あ、白石、今何時?」
一緒に並んで歩いていた
クミコが、ピタッと足を止めた。
白石が「んー?」と
言いながら腕時計を確認する。
そして、呟いた。
「お、8時15分くらいじゃん」
「そう」
一言だけ返事をすると、
クミコは持っていた手提げ鞄から
何か白いものを取り出した。
私はその白いものを
見たくて目を向ける。
「えっ…骨!!?」
なんとクミコが取り出したのは
綺麗な白色の骨だった。
まさか
何かの儀式でもやるのか…?
そう思った時、
管理人が黒いファイルを取り出した。
私には二人の行動が理解できず、
只首を傾げて事を見ていた。
突然、
バッと勢いよく骨をなげるクミコ。
私は驚いて、
「え!!?」と発してしまった。
それと同時に、
宙に飛ばされていた骨が
なんと跡形もなく消えてしまったのだ。
…一瞬の出来事でさっぱりわからない。
な、なにがあったの…?
暁さんも白石さんも
平然としてるし…
あれ?驚いてるの私だけ…!?
「氷」
「…っ?」
私はその言葉につられて
管理人の後ろに振り返った。
・・・!!!!?