• テキストサイズ

* クラス管理はお任せを *

第4章 敬天愛人!?クミコ様*





管理人は
私達の反応を確かめると、

何処からともなく
あの分厚いファイルを取り出し、

バラバラっとページをめくった。



「彼女の名前は
 

 玖美子(くみこ)


 冷静沈着で頭も鋭い。
 そしてこういう占いの技が匠だ。」




クミコに視線を向けると、
大人っぽい笑みを浮かべる。




「うちのクラスもそうだが、
 学園の約三分の一の生徒は
 彼女の占いの信者でもあるぞ。」



「ええ!!?
 それってすごくないですか!!?」





彼女はどれほどの
才能の持ち主なのだろう…

私の頭は、恐怖なんてすっ飛んで
すごい!という感情で溢れかえった。




「そんな奴だが、
 ひとつだけ欠点がある。」



「欠点…?」





管理人はファイルをしまうと、
おもむろに彼女を指さした。




「奴は…





 極度の S だ。」











「…へ?」






私は、
一旦思考が停止した。




えええええええええええ!!!!???





Sっ!!?


Sってあの!!?



嘘っだって
こんなに綺麗な女性が…!!?



あっ…けれどさっき…






――――いじめたくなるじゃない






あー…




私は、
ゆっくりと正気を取り戻した。

彼女がSだということを
納得したのだ。


…随分おかしな人に出会ってしまった…






/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp