第4章 敬天愛人!?クミコ様*
そんなに見られたら、
私の鼓動ももたなくなってしまう。
我慢できなくなって
目をギュッと瞑ると、
少女はまた笑った。
「ふふふ…
反応も可愛らしいわ。」
「いじめたくなるじゃない」
「えっ」
私は、反射的に
目を見開いた。
少女は私から目を離そうとしない。
その圧倒的な目力に
私も視線を逸らすことはできなかった。
…今、なんて言った?
その時、ガタっと
管理人が席を立った。
はっと、彼に視線が移る。
管理人は私の前に立つと、
少女に向かって言った。
「はあ…なんで
君らは転校生を驚かすような
ことをするんだ…」
「へっ?」
私は管理人の背中に言葉をかける。
その直後、また
少女の笑い声が聞こえた。
管理人は私から離れた。
「ふふふっ、ごめんなさい。
だって、あまりにも反応が
暁にそっくりなんですもの。
彼女、いじめがいがありそうだわ?」
「え、えぇ!?」
状況についていけずに
私は管理人に助けを求める。
管理人は私の目を見てから、
ひとつ、咳払いをした。
あ、これは…
「来ました、管理人の
the、紹介タイム☆」
白石が横で微笑んだ。