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* クラス管理はお任せを *

第4章 敬天愛人!?クミコ様*





自分も急いで家に戻ると、
管理人はダイニングへ
招待されていた。


しかも、その隣の椅子は
私の席だ。


キッチンにいる母は、
にこにこと管理人を見つめている。


…これは相当気に入っている…。



絶望感に陥った私は、
深い溜息をついた。



「愛。」


「!はいっ!?」



慌てて返事をすると、
管理人が隣を指差していた。


まるで「早く座れ」と言うように。



こんがらがったままの私は
何も考えずに「はぃ…」と
椅子に座った。

目の前には自分の朝食が。

普通だったら躊躇なく
元気に食べていたところだが、
今は隣にクラスメイトがいる。

とても堂々と食べられるような
環境ではなかった。



(う…っ)




お気に入りの箸を
右手に取ったまま体が止まる。

しばらくそうしていると、
心配そうに管理人が口を出してきた。



「…食べないのか?」



そんな子犬のような瞳で
私を見ないでくれ…。

これでも結構私は
打たれやすい性格なのだ。


…ひっ、酷いよぉ~っっ



「たっ、食べますよ!!」


「そうか、」



安心しきった顔をして、
管理人はただ座っている。

…それが気まずいんでショーが!!



思っても口には出せず、
私は心の中で「あはは」と笑いながら
朝食を食べ始めた。






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